【2022年最新版】ITストラテジスト試験 概要
ITエンジニアであれば一度は耳にしたことのある情報処理技術者試験の最高峰『ITストラテジスト』試験です。
令和4年度春期試験の合格発表も終わりましたので、試験概要を更新してお届けします。
ITストラテジスト試験をこれから受けようとしている方も参考にしてみてください。
ITストラテジスト試験とは
IPAが行う情報処理技術者試験の中で高度試験に位置付けられでおり、中でもITストラテジスト試験は最高難易度と言われています。
主にストラテジ系の知識・技能が問われます。
試験実施
IPAの試験は春期・秋期と年2回ありますが、ITストラテジスト試験は春期に開催されており、年1回の試験実施になります。
試験のタイミングも決まっており、春期は4月第3週の日曜日・秋期は10月第3週の日曜日になります。
ITストラテジスト試験 対象者像
高度 IT 人材として確立した専門分野をもち,企業の経営戦略に基づいて,ビジネスモデルや企業活動における特定のプロセスについて,情報技術(IT)を活用して事業を改革・高度化・最適化するための基本戦略を策定・提案・推進する者。また,組込みシステム・IoT を利用したシステムの企画及び開発を統括し,新たな価値を実現するための基本戦略を策定・提案・推進する者
IPA 試験要綱
試験合格率はどれくらい?
試験合格率は15%前後となっていますので、他の資格試験と比べても低くなっております。
IT業界に従事して何年も経過してから受ける試験ですので、その中で合格率が15%ですからかなり難易度も高く設定されています。
出題形式ごとの難易度
ITストラテジストは4つの出題形式があり、1日の試験の中にすべて詰め込まれています。
- 午前1:選択式
- 午前2:選択式
- 午後1:長文読解・記述式
- 午後2:論述
後半になるにつれて難易度も上がっていきます。午前1は免除者も多くなっています。
では、各出題形式ごとの合格率を見ていきます。(令和4年春期の実績)
前の出題形式の試験の合格点に達していないと採点すらされませんので、下のグラフは母数がどんどん減っていっています。
午前2
60点以上が合格ですので、全体の80%以上が午前2試験は通過しています。
本試験の合格を目指す方々であれば、午前2はウォーミングアップ程度ですのでこれらいの合格率でも納得の結果です。
午後1
午前2試験合格者のうち、午後1試験を突破したのは65%程です。令和4年春期試験では、午後1突破者が2,000人ほどでしたので
受験者の半数がここで脱落していることになります。
午後2
最難関の午後2試験は論述でA判定を取る必要があります。午後2試験までたどり着いた受験者のうち、A判定をとれるのは32%です。
受験者数全体からすると14.8%という結果になっています。
午後2が通過できないという方はよく聞きますので、論述が一番の鬼門がと思っていいかと思います。
過去問解説
当ブログでITストラテジスト試験の解説を行っています。過去問対策で分からないものがあればこちらをご参照ください。